バブル経済真っ盛りの頃、田舎の温泉付きスキー場はとても賑わっていた。
繁華街にディスコなる遊戯場はなかったけど、山奥のスキー場にならあった。そこにはトレンディーな若者たちが、いっぱい集まってきたからだ。それが私の住んでいる田舎の姿だった。
つまり、農村の若者たちは、盆踊りはするけどキラキラ踊りはしないって話だね。
そうそうディスコといえば「平成最後の昭和の再現」と呼ばれるバブリーダンス映像が面白い。
雪山はお金がいっぱい動くサーフ天国、スキー天国?
こんな話を書くと、松任谷由実とか広瀬香美とかのメロディが蘇ってくるものだ。
昭和のロマンスだね。トモヨちゃんかわいい
動画はYouTubeサイト
ポニーキャニオン映画部【公式】さんの映像です
おお、それにしてもこの映画、昭和が懐かしすぎる。セリカ?私はあの頃ノンスリつけたKP-61で雪道走っていたな。悲しいけどFRに慣れすぎたらFRでしかコントロールできない。今どきのフルタイム4WDでこんな走りをしたら、しっかりコースアウトだろうな。
私は小学校のスキー授業のせいでスキーが嫌いになってしまい、スキーよりも車で雪の中を転げまわる方が好きだったので、そっちに目がいってしまう。アマチュア無線のコールサインも小学生の時から持っていた。
スキーに興味ないクセに、トレンディなこの映画が大好きだったのはそういうことだな。
話を戻そう。
皆があんなにもウィンタースポーツに萌えていたのに、今時のスキー場では日本人を見かけることが少なくなった。
かわりに、体格のいい外人さんたちがあふれていたりするのだけど、それはかつて賑わっていたリゾート地が錆びれてしまい、土地や施設が価値をどん底まで下げながら売りに出されるようになってからだろう。
自由をエンジョイする彼らは雪質の良さに惚れ込むと、お買い得な中古物件みつけて住みつくのだ。
そんな彼らは本国から景気のよい仲間たちを集めて、既存の施設で稼ぐようになる。そして錆びれたスキー場も、海外からどんどん人がやってくるようになり、新たな問題をかかえながら表向き活性を見せている。
日本は物価が安いから、一年の半分は本国よりここで過ごしたい、という外人さんもいた。
円安がまた、そんな世界の自由人を治安のよい日本にどんどん引き寄せるのだろう。
隠遁の薪割り生活とか森林浴を楽しむために、山奥の錆びれた別荘を買って住みついたのに、そんなわけでいつのまにか賑々しいスキー天国が復活しつつ、私たちの夫婦の隠棲モチベーションはすっかり下がってしまったらしい。
それでも、この高原で味わった幸福感は何にも代えがたい。自然界の生物たちに、どれほど癒されただろう。
「次は釣り三昧を楽しみたい」って話が盛り上がり、豪雪の山を下りることにした。中古の別荘を売るには良いタイミングとなった。
山でも釣りはできるけど、美味しい大物との対決はやっぱり海なのだ。
昨年の3月には新居の内装リフォームを完了して、7月に旧宅の売却を決め、8月に引っ越し、住みながら外装工事を行った。
とにかく暑かった。
今まで住んでいた場所は、標高がおよそ750メートル。
計算上100メートルにつき0.6度の気温差があるので、今までよりも4.5度ほど暑くなるのは覚悟していたが、これまでエアコンを使うという習慣がなかったために、暑さでおかしくなりそうだった。
そのかわり、気圧が高いおかげでお米がおいしく炊けるようになったのは嬉しかった。
見回すと、どこのお宅も窓が開いていない。開いているのは我が家だけ。どうやらここでは24時間エアコンが必要になってくるようだ。
かつては「浜風が入るから夏はエアコンはいらないよ」と言われていた場所である。地球の温暖化が相当に進んでいるように感じた。
最終的に、我が家もエアコンに頼ることにしたのだけど、それを決意するまでは、窓を全開にしていたのだった。
それがいけない?
そんなバカな。
真夏と真冬は窓を閉め切ったとしても、それでも気候の良い春や秋は自然の風を入れるのは普通ではないのか?
日本はぐるりと海でかこまれているのだから、沿岸部に住んでいる人たちは多いはず。
それらの人々が一年中窓を閉め切ったままにするはずはないだろう。
海がすぐそこだから、風は当然潮っぽい。開けた窓から塩分が入り込むなんていうことも、沿岸部では当然のことになる。
そんな沿岸部に住む人たちから、車が傷む話はよく聞いたけど、キッチンが傷んだ、という話は聞いたことがない。
いや、車がダメになるのは沿岸部ばかりではない。豪雪地はどこだって、車が傷むのだ。道路に融雪剤としての塩(塩化カルシウム)がまかれるからだ。
だから、車は何らかの保護対策が必要になる。
車は「鉄」でできているのだから、そういう認識はできている。
だが、ステンレス製のシステムキッチンはどうなのだ?
水回りに使われるステンレスは、当然錆に強い素材が使われていると思っていた。
実際、台所を任されてウン十年、キッチンのステンレスまわりに錆を発生させた記憶はこれまでにない。
ところが、新品のシステムキッチンを使い始めてまもなく、一か月も経たないうちに錆を発見することになった。
いくら海岸に近いからといって、窓から吹き込む潮風でキッチンが錆びた?
更に吊り棚とか・・・
排水のフタまで・・・
ショックで思わず、手に持っていたマグネットのフックを落としてしまったのだが・・・あろうことか、「バチッ」という豪快な音とともに、それがシンクにくっついてしまったのだった。
ステンレスにランクがあるのは知っている。マグネットがくっつくやつ・・・それは、400番台のまぎれもなく錆びるステンレスではないか!
ショールームで注文するようなシステムキッチンなら磁石のくっつかない300番台を使うのが常識じゃないのかい?
いくら沿岸部で窓を開けていたとはいえ、それが使い始めてたったひと月たらずで100万円もかけたシステムキッチンが錆だらけになるなど、ありえないではないか。
もちろんクレームつけて、アクリル製の天板に無償でかえてもらったけど、水切りの吊り棚などは樹脂製も上質ステンレスもないので、水切りなのに水切りとして使えないのだ。
5年も前から使っている、そこらへんで買ってきた安いステンレス水切りを隣においてあるあるので、それにつっこむしかないのだけど、こちらは磁石もくっつかないし、錆はひとつも出ていない。
こっちの方が窓に近いのに、この違いは何なのだ?
企業精神ではないのか?
もちろん、こんなクレームは私だけの話ではないようだが、会社は方針を変えてくれない、とスタッフの人がボヤいていた。
T社は集合住宅みたいな大量の設備を請け負うバブリー体質から抜け出せなくて、こういう錆びついた経営方針なのだろうか?顧客をだまして儲けにハマっている、としか思えないのだけど。
あまりに腹が立ってしまったので、こんな内向きのブログだけど記録しておこうと思う。
Tスタンダード社のステンレスにはご注意を!