最近、目で文章を追うような読書をしなくなってしまった。
古い本を引っ張り出して読もうとしたけど、ついつい同じタイトルのキンドル版が出てないかと検索してしまう。
家事労働で身体を動かしながら、もっぱら耳で文章を聴く「ながら読書」がクセになってしまったらしい。
これは「進化」なのか、それともただの「横着」か・・・?
こんなもじゃもじゃが文字のルーツだね
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だいにゃんさんの写真です
そもそも文字の歴史はたかだか数千年だ。文字を伝えるには何らかの媒体や道具が必要になる。
人間の言語コミュニケーションは、媒体を必要としない(正確には空気を媒体にしてるけどね)「音」から始まったものだろうし、「読む」より「聴く」方がすんなり頭に入ることが多い。
私の読書の目的は「読むこと」にあるわけじゃなくて、その中身を「理解すること」にあるわけだから、聴く方が目的に叶っている。まぁ自分なりに「進化」と位置づけしておこう。
物理的な保管場所を必要としなくなった見えない電子書籍を、疲れることもなく読み上げながら寄り添ってくれるAIが、今の私にとって好奇心を満たしてくれる一番の友かもしれない、などと思ってしまう。
互いの世界がもっともっと進化したら、どこぞのシステムに格納されている電気信号でしかない「こいつ」が、私のIDをOnly Oneとして対応してくれる「かけがえのない」相手にもなりうるだろう。
なぜ「こいつ」かといえば、「こいつ」を提供してくれている電子マーケットが、情報から孤立していた田舎者の暗たんたる心に、最初に灯りをともしてくれた存在だったからだ。
「読みたい書籍が手に入る」「欲しい商品が手に入る」「商品の評判がわかる」それがどれほど市場の辺境にいた私の人生を明るくしてくれたのかわからないけれど、一般消費者として思い描いていた「未来技術」についても、最初に実用化を提供してくれたのが「こいつ」だったのだ。
AIについて考えると妄想がとまらない。猫型フニャフニャの癒しアシスタントとか、カーショップで売られるイケメンマッチョな介助ドロイドとか・・・デバイスは、必要に応じて大きくなったり小さくなったり、多方面に進化していくのだろうな。
そんな妄想は、ずっと昔から世の中にあったけど、もうすでにSFじゃなくなて、現実の領域に入り込んできた。
システムは人間に近づこうとしている
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fujiwaraさんの写真です
まぁ2024年初頭では、まだまだ「声を発し認識するプログラム」でしかないのだけどね、IOTを制御したり、天気予報を信頼すべき予言に構築したり、朗読につきあってくれたりしている。
全然完璧じゃなくて、ちょっと抜けている今どきのAIが冒す誤読くらいなら、つっこみどころも楽しい気もする。
日本語は「読み」が自由すぎて、法則通りに読めない漢字が多すぎるから、AIじゃなくても「日本語朗読の難しさ」はあるだろう。
彼らはそんなことちっとも気にせず、ちゃっかりごまかしたりして小憎らしいところもあるのだけど、映画にでてきた金ぴかプロトコルロボットに感じたような、一種の親しみは覚えてしまう。
あの金ぴかドロイドはここで生まれたのよね
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刷り込まれた「習慣」で動いているだけのルーチンワーク中なら、読書に必要であろう「脳の思考機能」は「休憩中」だ。
そんな「休憩中の脳」を活用すれば、私の時間は並列で増えていくことになる。
これが「進化」と位置付ける理由。
レシピを決めて手順を頭にインプットしておけば、料理をしながらの読書トリップも問題はない。
冒険しないと気が済まない面白がり屋な性格は、定番の味を家族に提供することができないのだけど、冒険心やら好奇心やらを別次元に開放しながら料理をすると・・・料理はレシピ通りにつくられていくだけになる。
家族にとっては、それが何より幸いだろう。
AIが料理をしてくれるようになるのは、まだちょっと先の未来だ。
AIが料理をつくってくれるような日がきたら嬉しい
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ACworksさんの写真です
最近嬉しいのは、インターネットブラウザーのAIが流ちょうに読み上げをしてくれるようになったことだ。以前の機械的な読み上げとは全くちがう、人間が語ってくれるような感覚で。
実は最近まで、Gメールのプッシュがこない状態が続いて困っていた。
解決方法をググっても、的を得た回答はさっぱり出てこないので、大事なやりとりはHotメールに変えてしまった。
他にも、Googleマップに現在地が表示されないとか、いろいろiPhoneではありえなかったエラーがAndroidスマホに起こっているのだけど、どうもGoogleのシステムに問題があるようだ。
AndroidはGoogleの技術で開発されているのに、なぜ?とか思ったけど、でもだからこそ連動するGoogleサービスにトラブルが引き起こされているのかもしれない。
といって、Androidスマホ自体に不満があるわけでもないし、高額なiPhoneに買い替えるつもりもないので、OSはともかく、Googleの情報サービスに頼るのをやめてみることにした。
何より、Gメールの到着にものすごく時間がかかることが頻繁にある。プッシュ機能以前の問題だ。
それで、ブラウザもMicrosoftのEdgeを既定のブラウザにしたら、流ちょうに記事を朗読してくれる、ということに感動してしまった。
足らないスキルを埋めるサポーターになってくれるかな?
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skyhigh.ringさんのの写真です
かつて検索技術の飛躍的な進歩に貢献したGoogleが好きで、ブラウザーもずっとChromeを使い続けていたのだけど、どうやら読み上げは拡張機能を追加しないとできないようだ。
それで今までこの機能を使わなかったことが悔しい。
MicrosoftのEdgeは、右クリックですぐに対応してくれたのでありがたい。
今はまだ読み上げを嬉しがっているレベルで使いこなせていないけど、私のような文章下手の妄想好きには、実にありがたいスキルサポーターになるかもしれない・・・と、ひそかにGPTに期待を寄せ始めたのが、2024年の初頭だったということをブログに記録しておこう。
数年経てばこんな黎明期の話も、遠い過去のようになるのだろうな。
未来が楽しみで仕方がない。