引越しに伴ってのリフォームやら手続きやら、あれこれ騒がしい雑務もやっと落ち着いたので、そろそろ
ストーブの薪がよく燃えている。ありがたい。ホームセンターでストーブ本体と煙突部材だのを買ってきて、夫が組み立てた。
消防法とかもいろいろ調べた上で、メーカーに相談しながら壁まで破って自己責任でやっつけるというのだからリスペクトだ。
まぁちょっと、見苦しいところもあるのだけどご愛敬だ。ガタつきや雨漏りはない。煙突はガッチリ固定されている。
今まで山奥に住んていたから、倒木や立ち枯れなどの処分を必要とする木がたくさんあったので、もらって薪にしてきたけれど、海辺の新しい住処ではそうもいかず買うしかない。
海岸に打ち上ってくる流木を利用できれば、とってもエコだし環境美化にもなるけど、塩抜きは簡単にはいかないだろと断念した。
そうそう、今回のリフォームで設置したT社の高額なシステムキッチンさえ、窓から吹き込む潮風ごとき数日浴びただけで、ステンレスにサビが発生しているのだから、海水に浸った木などを大量に燃やしたら鉄のストーブはどうなることやら。
錆びるステンレスキッチンは、海に囲まれた日本において不適切な素材を使っているのが原因だろう。水回りでこんな信用を損なうような素材を、標準的に使っているのはなぜなのだろう?理解ができない。
このことは別のページで書いておこう。
山の中に暮らしていた時は目の前の山しか見えなかったけど、海辺にやって来たら、くびき野を囲む山並みが全て視界に映るようになった。これは嬉しい。
樹木豊かな山並みに囲まれたこの地域では、薪は存外安く購入できる。灯油を燃やすよりもカーボンニュートラル度合の高い薪生活は、確かに労働を強いられるのだけど、田舎で老後をのんびり暮らすには悪くない選択だ。
雪国の冬で、室内湿度40%前後を保てるのも、薪ストーブのおかげだろう。窓が結露しない。カビが発生しない。何よりだ。
元旦に大好きなストーブに温められながら、地元のお酒「かたふね」を所望した。
蔵元はすぐ隣の集落にある。カリグラファーをやっている先輩が印象的なロゴを描いていたし、マニアックな日本酒好きに人気のこのお酒が昔から気になっていたのだが、やはりこれは美味しすぎる。
以前仕事でかかわっていた蔵元の純米酒は、ワイングラスで飲みたいような日本酒だと思ったけど、こっちの純米酒はカクテルグラスで飲みたくなる日本酒だ。
昔オヤジが飲んでいた安酒とは、格段に質がちがうのがわかる。
竹田酒造さんのサイト
世界基準の味わいをぜひ
「かたふね」は「潟」を行き来する「舟」。昔このあたりは「潟」ばかりで水はけが悪く、田植えや稲刈りにも舟を使っていたと聞きます。放水のために掘られたのが「新堀川」で、おかげで今は田んぼに舟が浮かぶなんてことはありません。そんな苦労の末に収穫された雪国のお米が、美味しいお酒に生まれ変わったのです。
そんな平和で幸福な元旦だった。
「きた」
大きな地震がやってきたのだ。
まさかの元旦地震・・・よりによって国中がお祝い気分のこの日に?
今年の先行きは一体どうなるのだ?
大地に揺られた人も、ニュースを視聴した人も、誰もがそう思ったことだろう。
揺れ続ける地震。
そして多くの人が恐怖に突き落とされた。