天という思想は一体
どこからやってきたのだろう・・・?

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って、何だ?それ。
と思うだろう。
「ゆえゆえもんたん」は、この個人サイトのひとつのカテゴリ。あまり語られることのない古い伝説などから、アジア世界のことを考えてみたいと思ったのだ。
「越月夢譚」という漢字を中華の普通語で発音したものを、日本語のひらがな表記にしているから意味不明になっている。日本語で「越の月の夢がたり」としようと思ったけど、あえて中華の読みを充てることにした。
何でわざわざ中華読みする?
って、話になるよね。
ゆえの国から来た
なぜかほとんど話題にならないのだけど、大倭王である女王
班固の「漢書」にも、「奴国」の朝貢について記述している「後漢書」にも、倭人の特徴的な習俗については特に書かれていない。
それが「邪馬台国」の話になると、その入れ墨習俗についてしっかり書かれるようになる。そして「魏志」に習俗の祖として「夏后少康」が登場する。
伝承によれば、夏王朝6代帝少康の庶子が、夏王朝最初の王である禹王の墓守のために会稽にやってきたことで「越人」の世界が始まったらしい。
おそらく「越人」というのは、長江を「越えて」やってきた人という意味で、後にその一族がそう呼ばれたのではないかと思う。そういう意味ではユーフラテス川を越えてたってきたアブラハムの子孫が「ヘブライ人」と呼ばれたことと似ているのかもしれない。
その最初の越人が入れ墨をして海の災厄から身を守ったことで、海人たちにその風習が広がっていったのではないかと思える。海の生物を仲間とし、外敵には恐怖を与える顔や身体の
更にその海人の習俗が、山岳地帯を経由して海へ向かったのは、実に興味深いし、そういう世界から日本文化のルーツが見えてきたりもするので、歴史背景などもっと突っ込んで調べてみたくなったりする。また、そういうプロセスの中で、張騫の知るところとなった西南の交易路なども生まれていったのかもしれない。
ところが、「魏」から禅譲された次の王朝「晋」の記録になると、倭人王のルーツは「

弥生時代にありえないコスチュームだけど
AIさんに描いてもらったので・・・
でもまぁ、時代は三国時代終末だし今どきの中華ファンタジーっぽくていいかも

まぁ、どちらの国にしてもまさにジャポニカ米のふるさとであり、倭人の習俗を持つ長江流域の、好んで海に沈没して魚や蛤を捕る水人たちである。
つまり、古代中華の史書にかかれた倭人の覇王は、稲作を長江の外に広めたであろう長江流域の民族をルーツに持つということになる。ジャポニカ米が長江流域からもたらされたのは確かなようなので、長江民族と日本人との関係は深そうだ。
確かに縁は深そうだし、実際「日本」の成り立ちに大きくかかわっていると思えるけど、果たしてこれが日本書紀や古事記に書かれてきた現王朝につながっていくのだろうか?
旧唐書には、「倭」の名を嫌って「日本」と名を変えたことも書かれているけれど、日本は倭国の別種であるとも書いてあるし、あるいは日本という小国が倭国の地を併合したとも書いてある。
日本の史書に書かれた朝廷の様子には倭人の習俗はまるで書かれておらず、「
つまり「日本」というのは、入れ墨する倭人を追い出して敵対する「蝦夷」に仕立てたヤマトの
その状況を上手にやりすごした旧勢力の残党が、日本の皇子に殺されたあの人物の一族であり、古い歴史と共に燃え尽きてしまった「蝦夷」を象徴する者ということにはならないだろうか。
ポリネシアまで伝播し、現在まで残る美しき入れ墨文化は、遠い昔に日本列島や朝鮮半島からは消え去ったのだろうと思う。でもその消えた世界のことを考えなければ「日本」が取り込んだ神話の語る意味や信仰の源流はたぶん見えてこないのだろうとも思う。
ゆえから生まれた天・*.: *★*・
そんな古代、アジアの時間は「月」を基準にしながら農耕に役立つよう「太陽」を取り入れた「太陰太陽暦」を用いて「天」の法則や意思を観察していたけれど、望遠鏡だの電波だのを駆使して数値化する現代では、月から生まれたアジア世界の深淵なる時間の概念はすっかり忘れられてしまっている。
「天」という思想は一体どこから生まれて来たのか、「天皇」という称号を頂点に持つ日本人は「天」も「太陽」も同じように感じて太陽神を祀っているけれど、果たしてそれは同じものだろうか。

かつて中華が「太陽の国」から「天文の国」へと変遷する革命の時に、「倭人習俗」の祖が夏王朝から分派して「越」という世界が生まれ、後の南方民族に、そして日本にも大きな影響を残したかもしれないことは見逃せない。
学者でもない私がそんな話を書いてもただのファンタジーだけど、もとより謎解き主婦が納得するための独りよがりのファンタジーなので、思いつくまま書いてみたい。
歴史の中で大きな役割を担いながら、今ではすっかり陰に追いやられた「
忘れられた世界のことを夢想し「ゆえ」を重ねて中華読みした懐古ファンタジーが「ゆえゆえもんたん」である。
私の住む日本の「