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黄金の夜明団

フールについて

ジャパニズムの旋風巻き起こる20世紀初頭の西洋に、風呂敷かついだフールがいた。
現代ではバックパックを背負って旅を続けている

遷聖記の案内役として登場する『フール』くん。彼は20世紀初頭のイギリスでタロットカードの『愚者』のモデルになった少年、という設定にした。

『永遠の少年』という解釈を持つ『愚者』のキャラは、永遠に幼生を繰り返しながら生き続け、大人になれない少年神さまという役にぴったりだった。

しかも諦めていた『マンガ』を、なぜかいきなり描けるようになったきっかけの『占い』も、ウィルさんによるタロットカード占いだったわけで、その時、『愚者』のカードが目の前に飛び出してきたのだ。

タロットカードというのは、自分で閉じてしまった心の扉を開けて見せてくれるものなのだろうか。ある意味『パンドラの箱』に近いものを開けてしまったというような、苦悩と希望のないまぜが『愚者』のカードとなって飛び出した不思議な感覚がある。

それからタロットカードについて調べ始めたのだけど、多くの現代人がイメージするタロット世界の解釈や絵柄の基本をつくったのが、『黄金の夜明団』に所属していた『ウェイト』と『スミス』ということらしい。

フールはこの世界で、第一番目のキャラクターとして描かれた、アールヌーボー画調の少年をデフォルメしている。彼は神さまなので、100年以上も前の人間とも交流があった。と、いうことにしている。

私の隣人が25年もフランスで暮らしていたのだけど、彼女の言うには『フランス人は日本人をものすごくリスペクトしている』らしい。

スミス女史が影響を受けたアールヌーボー世界の根底にあるジャポニズムは、絵のことだけでなく、日本人の精神性からも強烈な感銘を受けていたらしい。

私は『茶の本』を執筆した岡倉天心の晩年の地に暮らし、彼の六角堂のお掃除もしているし、折に触れて彼の時代の西洋事情と日本の事情についても、よく学んでみてたい。

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黄金の夜明団

私はタロットの世界のことはよくわからないのだけど、この『黄金の夜明団』という魔術結社は、それまで散在していた西洋魔術の世界を体系化した組織であるらしく、『現代魔術の源流』と称されているらしい、ということで興味を持ってしまった。

一番有名なタロットカードの作者であるスミス女史のイメージ

タロット・カバラ・占星術・錬金術・シンボリズム・・・現代スピリチュアル潮流は、全てこの結社の業績から始まったという。その源流はネオ・プラトニズムやエジプト思想等へとつながっていくのだけど、これは日本神話の謎解きにもつながっていきそうだ。

遷聖記のベースとなる神話世界をグノーシズムに置いたのも、日本人を含む現代人の神秘感覚の源流が、キリスト世界に消されてしまったであろう往時の科学と魔術のないまぜになったオリエントの独特な世界観にあると感じるからだ。

💙 サイト内詳細ページ 『グノーシス神話と日本





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